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准看護師から看護師へ。2026年4月から通信制の要件が「5年以上」に

通信制の2年課程に入るための業務経験が、2026年4月から7年以上→5年以上に。全日制・定時制・通信制の違いと、働きながら進学するときに職場と話しておきたいことをまとめました。

文・クーラ編集部··約5分で読めます

この記事の要点

  • 准看護師が看護師国家試験を受けるには、2年課程(進学コース)で2年以上学びます。
  • 全日制・定時制の入学資格は「准看護師として3年以上の業務経験」または「高校卒業」。
  • 通信制の入学資格は、2026年4月1日から「業務経験7年以上」→「5年以上」に短縮されました。
  • 2年課程は2016年から2025年で学校数が約3割、1学年定員が約35%減っています。通える学校があるか、早めに調べておくのがおすすめです。
目次(6)
  1. 准看護師から看護師になるルート
  2. 2026年4月1日から、通信制は「5年以上」に
  3. 学校は減っている。早めに調べておく
  4. 准看護師をとりまく状況
  5. 働きながら進学するなら、職場と話しておきたいこと
  6. 看護師になったあとの職場えらび

准看護師として何年か働いて、「いつかは看護師に」と考えている人へ。2026年4月、働きながら学べる通信制の入口が少し広くなりました。

この記事では、准看護師が看護師国家試験を受けるまでのルートと、2026年4月1日からの変更点、そして働きながら進学するときに職場と話しておきたいことをまとめます。

准看護師から看護師になるルート

准看護師が看護師国家試験を受けるには、指定された学校・養成所の「2年課程」(進学コース)で2年以上学ぶ必要があります(保健師助産師看護師法21条4号)。2年課程には、全日制・定時制・通信制があり、入学の条件が違います。

出典: 保健師助産師看護師法21条、保健師助産師看護師学校養成所指定規則4条(e-Gov法令検索で2026年9月確認)
課程入学の条件(准看護師として)修業年限
全日制・定時制免許を取ってから3年以上の業務経験、または高校卒業2年以上
通信制免許を取ってから5年以上の業務経験(2026年3月までは7年以上)2年以上

2026年4月1日から、通信制は「5年以上」に

通信制の入学に必要な業務経験は、2018年4月の改正で「7年以上」とされていました。その改正の附則には、5年以上にすることも含めて検討し、施行後3年をめどに見直すと書かれていました。そして、2026年4月1日に施行された改正省令(令和7年文部科学省・厚生労働省令第1号)で、「5年以上」に短くなりました。

たとえば准看護師として5年目、6年目の人は、これまでは通信制に入れませんでしたが、2026年4月からは条件を満たします。仕事を続けながら学びたい人にとっては、選べる時期が2年早くなったことになります。

出典: 保健師助産師看護師学校養成所指定規則(e-Gov法令検索。2025年4月1日時点と現行の条文を比較して確認)

学校は減っている。早めに調べておく

気をつけたいのは、2年課程の学校そのものが減っていることです。日本看護協会の看護統計資料によると、学校数と1学年の定員は次のように推移しています。

各年4月。募集を停止した学校を含む。出典: 日本看護協会「看護統計資料 学校養成所数及び定員」(2025年)
年2年課程の学校数1学年の定員
2016年178校10,115人
2020年161校9,089人
2025年121校6,576人

10年ほどで学校数は約3割、定員は約35%減りました。通信制だけの学校数・定員は、この資料からはわかりません(編集部では未確認)。通える範囲に学校があるか、募集が続いているかは、志望校の募集要項で早めに確かめておきましょう。

准看護師をとりまく状況

  • 准看護師として働いている人は233,022人(2024年末)で、2年前より21,307人(8.4%)減りました。年齢別では65歳以上が19.0%で、最も多い年齢層です。
  • 准看護師が最も多く働いている場所は診療所で、准看護師全体の32.8%です。
  • 2026年2月の看護師国家試験(第115回)の合格率は88.3%(新卒94.1%)でした。

出典: 厚生労働省「令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」(2025年)、厚生労働省「第115回看護師国家試験の合格発表」(2026年)

働きながら進学するなら、職場と話しておきたいこと

2年課程に通うあいだも働き続けるなら、職場の理解が欠かせません。見学や面談のときに、次のことを聞いておくと後で慌てずにすみます。

  • 通学や実習の日の勤務学校に行く日や実習の日程は、課程や学校によって違います。募集要項で確かめたうえで、その期間のシフトを調整できるか。
  • 進学した先輩がいるか働きながら2年課程を修了した人がいれば、実際の両立のしかたを聞けます。
  • 夜勤の扱い学業の期間に夜勤を減らせるか。
  • 奨学金や学費の支援と、その条件「修了後◯年勤務すれば返還免除」などの条件があるなら、書面で確かめる。
いわゆる「お礼奉公」について

指定規則は、学校の基準として、特定の医療機関に勤めることを入学の条件にするなど、勤めないことを理由に学生を不利に扱わないことを定めています(4条1項12号)。病院独自の奨学金に勤務の条件がつくこと自体は珍しくありませんが、条件は入学前にしっかり確認しておきましょう。

看護師になったあとの職場えらび

日本看護協会の2025年の調査では、2年課程を卒業した新卒看護師の年度内の離職率は12.3%でした(2024年度)。准看護師としての経験があっても、看護師としての1年目は新しい役割に戸惑うこともあります。

看護師になったあとにどんな職場を選ぶかは、看護師の職場の種類と向いている人で比べています。学費や給付金の制度(教育訓練給付など)は条件が細かいため、この記事では扱っていません。学校やハローワークでご確認ください。

出典・参考資料

  1. 保健師助産師看護師法 第21条(e-Gov法令検索(デジタル庁)、2026年9月確認)
  2. 保健師助産師看護師学校養成所指定規則 第4条(令和7年文部科学省・厚生労働省令第1号による改正、2026年4月1日施行)(e-Gov法令検索(デジタル庁)、2026年9月確認)
  3. 看護統計資料 学校養成所数及び定員(日本看護協会、2025年)
  4. 令和6年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況(厚生労働省、2025年)
  5. 第115回看護師国家試験の合格発表(厚生労働省、2026年)
  6. 「2025年 病院看護実態調査」結果(日本看護協会、2026年)

この記事は2026年9月25日時点で確認できた資料にもとづいて書いています。制度や数字は変わることがあります。手続きや判断の前に、勤務先・税務署・年金事務所・自治体などの最新の案内をご確認ください。

この記事を書いた人

クーラ編集部

見学・お試し勤務で職場を選べるサービス「クーラ」の編集チームです。厚生労働省や日本看護協会などの公的な資料を読み、医療職の職場えらびに役立つことを書いています。数字には出典を、制度には「いつから」を添えます。わからないことは、わからないと書きます。

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